自分のキャリア選択における価値観に気づける「キャリア・アンカー」
こんにちは、コーチのShinです。
今日は、あなたのキャリア選択に役立つ本を1つ紹介したいと思います。
書籍「キャリア・アンカー」
終身雇用や年功序列制度の崩壊、成果主義の流れが少しずつですが日本でも始まっています。
そんな流れを上手く掴んで、自身の理想の人生に繋がるキャリアを構築しようと行動されている方もいらっしゃると思います。
しかし、その中には、
・自分にはどんな仕事が向いているのか
・どんな仕事がしたいのか
・転職したほうが良いのか、それとも起業したほうが良いのか
と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなあなたにオススメしたい書籍が、
「キャリア・アンカー」(エドガー H.シャイン著)という書籍です。
この本の中では、研究の結果からほとんどの人が8つのタイプに分類されると紹介されています。
そして、8つのタイプを知るための自己診断用質問票に回答し、後半部分に記載されているインタビューの質問のエクササイズの両方を行うことで、
自分自身が抱いている優先順位や価値観を、より明確に理解できるようになり、それを探索する方法が体系的に示されています。
これを理解できていれば、より自分に合った選択を自身の力で行えるようになるんです。
今は、優秀で素敵なキャリアコンサルタントの方や転職エージェントさんがアドバイスをくれたり、会社の人事部門の方が様々な手法、蓄積されたデータを基に配属に関する提案をしてくれているでしょう。
しかし、自分の人生、自分が一番真剣に向き合っていかなければなりません。全て自己責任です。誰も責任は取ってくれません。
だからこそ、自分のキャリア・アンカーを理解し、ブレない判断軸をもってキャリア選択をしていくことが必要だと思っています。
特に、この世の中、会社で上のポストにあがること、給料を沢山貰っていることが良いことで、その道を選ぶことが正解だという風潮もあります。昔の男社会時代の風潮の名残なんですかね?
そして、それを信じて選択すると、
「なんか自分らしくないな」
「この生き方、シンドいな」
と感じてしまう結果になっている方も居るのではないでしょうか?
私自身、12年間勤めた海上自衛隊を退職し、コンサルに転職した経験をしていますが、自分のキャリアにおける価値観が曖昧だったこともあり、4ヶ月足らずで退職する選択をしました。
この経験のおかげで、自分とさらに真剣に向き合うことができましたし、パートナーのサポートや人との出会いに刺激を受け、今のキャリア選択をすることができたので、過去の選択に一切後悔はありません。
ただ、あなたに同じような余計な苦悩を味わってほしくはありませんし、より良い形で自身のキャリア選択をしてもらいたいのです。
このキャリア・アンカーという1冊の本が、自分のキャリアにおける価値観をより明確に理解するのに役立てていただければ幸いです。
8つのタイプ
詳細は、是非書籍でご覧いただければと思いますが、簡単に8つのタイプについて紹介します。
※少し前の本ですし、取り扱いも少ないので、探す場合は大きな書店で探されてください。
以下、8つのタイプです。
- 専門・職能別コンピタンス(専門性を磨きたい)
- 全般管理コンピタンス(会社の経営者(トップに立ちたい)タイプ)
- 起業家的創造性(ゼロ1を実行する起業家)
- 自律・独立(ルールに縛られるのが嫌い)
- 生活様式(家庭と仕事のバランス(比率は人それぞれ)、成長も必要)
- 保障・安定(ローリスク・ローリターン、5項とは成長の部分で異なる)
- 奉仕・社会貢献(人や組織、世の中に貢献することが重要)
- 純粋な挑戦(不可能と思える障害、困難な問題に挑戦する、分野問わず)
本当に概要のみ記載させていただいているので、分かりづらい部分はご容赦ください。
気をつけていただきたいのが、言葉だけで、たぶん自分はこれだな!と判断するのではなく、
必ず書籍内の質問票とインタビューのエクササイズを踏んで、自分のキャリア・アンカーを理解することが大切です。
たったこれだけで人生の3分の1を費やすキャリアが、良い方向に進んでいくことに繋がるので是非読んでもらいたいと思います。
アフィリエイトリンクなどは一切ありませんし、本気で自分の人生に向き合う気があるなら買わない選択肢はありません。
あともう一つ!
ネット上に診断だけできるサイトもあったのですが、8つのタイプがどの順番になのか分からず、最上位のものだけしか表示されない。
しかも、各項目の詳細はほとんど説明がなく、かなり分かりづらいのでオススメしません。
キャリアを考える上での選択肢が増える
なんでここまでこの本を薦めるのかと言うと、
もちろん私自身の体験談からというのもありますし、あと私のキャリア・アンカーのトップが7番目の奉仕・社会貢献タイプだから少々お節介というのもあるかもしれません。
それは置いておいて、この本の良いところは今の職場環境でも活用できるということです。
他人がいい加減に、あなたは営業、あなたは企画・管理、あなたは〇〇経験があるからこの業種の〇〇という話を書いているのではなく、
今の会社に在籍したまま、自分のキャリア・アンカーに合った社内キャリアチェンジや今の部署でどういうプロジェクトに携わっていくという選択肢をもつことも可能なんです。
もちろん勤めている会社によっては、適したポジションやプロジェクト、業務がないという場合もゼロではないと思いますが、
今の会社が大好きな会社で、ポジションやプロジェクトさえ変わるのであれば、自分らしくいられて、力を発揮したいと思う会社だと言うなら、その選択があることは悪いことではありません。
転職も肯定派ですし、もちろん最初に勤めた会社で頑張るのも肯定派です。それが自信にとって理想の人生を生きる上で最良の選択なのであれば!
そして、これらの選択を自信をもって決断できるようにするには、やっぱりこの書籍で自分のキャリア・アンカーを明確にすることが大切だと感じています。
企業の社長に上り詰めたい人もいれば、安定した生活を望む人、独立したい人など様々な選択があると思います。
憧れている仕事と、自分のタイプ/自分に向いている仕事は別物です。
他人軸ではなく、自分が納得いく、自分が幸せに感じられるキャリアを築いていくためにも、自分の価値観にあった選択をしてください。
このキャリア・アンカーのタイプを理解し、
自分の今の職場で活用するもよし、
次の転職先を考えるのに活用するもよし、
どんな使い方にせよ、しっかり使いこなして、自分なりの戦い方を見つけて、自分の最高のキャリア選択をしていってもらえたら嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この記事を読む前よりも今、昨日よりも今日、
少しでもあなたの変化・成長のお役に立てていたら幸いです。
これを読んでくださったあなたが、
あなただけのゴールをデザインし、
笑顔で、自由な、自分らしい人生を実現できることを願っています。
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