今の自分を変えたければ、考えてはイケない理由
こんにちは、コーチのShinです。
今回は、自分に新しい変化をもたらしたいと思っているあなたに、
お届けしたい内容になっていますので、
ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
脳はあなたが死なないようにフル稼働
今の自分を変えたいときに、なぜ考えることがイケないのか。
いやいや、考えて行動しないと、どんな結果になるかわからないし、リスクも考えずに無謀なことはデキないよ!と思われた方が多いと思いのではないでしょうか?
確かにそれも間違いではありません。
家族がいるのに、お父さんがある日突然起業する!と言い出して、仕事を辞めてきて無収入に。貯金もほぼゼロ、起業する事業も決まっておらず無計画…なんてことになっては困りますからね。
では、それでもなお考えてはイケないと言う理由はなぜなのか?
それは、あなた自身の脳が、あなたが今ある状態から変化したことで死なれては困るので、それを阻止しようと機能してくれるからなんです。
分かりやすい例で言えば、風をひいて熱を出したときの発汗です。
風邪をひいて熱が出て体温が上がりすぎることは、脳をはじめとする身体の臓器などにとっても悪影響です。これを防ぐために、あなた意識に関係なくあなたの身体は体温を下げようと汗を出します。
これは、ホメオスタシス(恒常性)による働きが関係しています。
ホメオスタシス(恒常性)とは、簡単に言うと、自分の内部または外部の環境が変化しても、身体の状態をいつも通りに保とうとする性質、反応のことを指します。
このホメオスタシスが無意識に働いてくれることで、様々な環境でもあなた自身が死なない身体の状態を維持できているのです。
さらに、脳は、日々無意識に脳内に入ってくる大量の情報の中から、あなたが必要とする情報、認識すべき情報を無意識に取捨選択して伝えてくれています。
その働きをしているのが、脳の網様体賦活系(もうようたいふかつけい;通称RAS(Reticular Activating System))です。
身近な例で言えば、友人に子供が生まれて、自分も子供がほしいなと思ったら、街中で小さな赤ちゃんを抱っこする親御さんが目に入ったり、
転職活動しようと考えていると、転職に関連した書籍やサイト、看板、CMなどが目につくようになる現象ですね。
この網様体賦活系の働きが、大昔の狩猟していた時代には、肉食動物から身を守るために周囲の異変や物音などの情報を収集して、襲われる危険を回避してくれていたんですね。
変化しようとすると脳が邪魔をする
これだけ聞くと非常に素晴らしい機能のように思えますよね。
では、なぜこれらの機能が、
「自分が変化しようとするときに、考えてはイケない」理由に結びつくのか?
それは、以下の2段階で説明できます。
①現状維持をしようとする
②今の状態に合った情報を収集する
簡単にご説明しますね。
せっかくあなたが今の自分を変えよう!と考えても、
「自分には難しいかも」「さすがに自分には無理かな」と不安な感情が湧いてくる経験があったと思います。
これが、心理的ホメオスタシスによる現状を維持しようとする働きですね。
そうすると、次に何が起きるかというと、
SNSやGoogle検索などから「自分にはできない理由」を強調するようなネガティブな情報が目に入ってきたり、周囲の会話から誰かの失敗談が耳に入るなど、どんどん変化を阻止するような情報が集まってくるのです。
余計なリスクを冒して自分の身を危険にさらし、死につながるような状態になるのを回避することが脳にとっては最優先事項ですからね。
こうなると、あなたの中では「やっぱりやめておこう」と判断し、現状のままでいる選択をします。
こうなったら脳の勝ちですね。
まさに、「敵は味方にあり」
変化は過去からからではなく、未来から
ここまでの説明で、自分を変えたければ、考えてはイケない理由をお分かりいただけたかと思います。
脳の働きを理解していない状態のあなたが考えることは、変化することを阻んでくるんですからね。
でも、もう大丈夫です!
脳がこういう働きをするということを知ったあなたは、これからは
「あっ、脳の心理的ホメオスタシスが働いて、網様体賦活系が現状維持に必要な情報を集めてるんだな」
と考えることができ、
あとはこれに対抗するための対策を知って、行動するだけで良いんです。
その対策を3つ紹介します。
①思考を変える
変化しようとするということは、これまでのあなたには経験がない状態になるということです。
とすれば、「こうなりたいな〜、でも自分には無理だ」、「きっと難しい」と考えてしまえば、またいつものように無理だということを強調する情報を収集するループに入ってしまいます。
なので、まずは思考自体を変える!
何の制限やハードルも無いとしたときに何がしたいか、どうしたいのか、
変わりたい状況(ゴール)を決めて、それを実現するためにから考える。
自分の現在位置を正確に把握し、その2つの間にある
ギャップを埋める行動を考え、実行する
といった、これまでとは異なる思考で取り組んでいくことが必要です。
思考が変われば、行動が変わる
行動が変われば、結果が変わる
これは私が大好きなMBさん(メンズファッションプロデューサー兼作家)の言葉です。
②最小で最速の一歩を踏み出す
次は、最小で最速の一歩を踏み出すです。
変わりたい状況が、現状から遠ければ遠いほど、つまりギャップが大きいほどリスクは大きくなります。
だからといって、命がけの大ジャンプをする必要はありません。
そのギャップを埋めるために必要なスキルやステップを小さく分解して、
1年でできること、半年でできること、1ヶ月→今週→今日できることといったレベルにまで落とし込んでいくのです。
そうすることで、最初の例えで出したお父さんのように、急に無職無収入になるリスクは避けられますからね。
そして“最速”の一歩です。
明日になったら、来週になったら、来月になったらではなく、
今日、何なら今デキることをひたすら行動に移す。
そうすれば失敗しても、明日の行動で修正をかけて次の失敗を回避できますし、これもまた大きなリスクになることも防げます。
かすり傷を負ったからと言って、もう怪我しないように部屋から一歩も出ない!なんて人はいないでしょうから笑
③環境を変える
そして最後の3つ目が、環境を変えるです。
心理的ホメオスタシスでも触れたとおり、外的要因が変化しても現状を維持しようとすると説明したと思いますが、これを逆に利用するんです。
今の環境では、あなたがこれから起こそうとする変化は当たり前では無いかもしれません。
であるならば、それが当たり前だと思って行動している人達や環境に身をおいて、脳にこれから起こそうとしている変化は当たり前のことなんだと錯覚させてしまえばいいです。
もちろん、ここまでお伝えしたことは、それ相応の労力を伴います。
脳は必死で抵抗してきますからね。
しかし、心から変化を起こしたいと切望しているなら、あとは行動あるのみです。あなたの意志は、あなた自身でしか変えられませんから。
でも、きっとあなたなら変えられる!
私は、そう信じています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この記事を読む前よりも今、昨日よりも今日、
少しでもあなたの変化・成長のお役に立てていたら幸いです。
これを読んでくださったあなたが、
あなただけのゴールをデザインし、
笑顔で、自由な、自分らしい人生を実現できることを願っています。
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