人は必ず死ぬ、だからこそ

ドラマ「春になったら」を見て

ドラマ「春になったら」を見て、最近、父を亡くした16歳のときのことを振り返ったりしていました。

35歳の私ですが、
約19年前、高校2年生の春、私は父を亡くしました。
父は56歳でした。

正直、昔に戻ってやり直したいことなんて一切ないと思っていましたが、

唯一やり直したいことがあるとすれば、
父が亡くなる直前の1年間はやり直してみたいかもと、
今更ながら感じています。

そのときに戻って、

もっと父と会話したり、
父に安心してもらえるように真面目に勉強する姿を見せたり、
ちょっとくらいは大人な行動、振る舞いをしようとする姿を見せることをしておけばよかったなぁと思います。

あと、一回くらい、一緒にお酒を飲めていたらとも感じています
(当時高2なので飲めませんし、そのときは父がお酒を飲める体調ではありませんでしたが笑)

高校2年生、相当クソガキでしたからね〜
今でもたいして変わりませんが。。。笑

一応、小学生の頃には母方の曾祖母と父方の祖母、
父の亡くなる一年前の高校1年には父方の祖父の死を経験していました。

なので、人が死ぬということがどういうことなのかは理解できていたはずなのですが、今振り返ると、全く分かってなかったんだと思います。

未熟な自分

父は亡くなる少し前に1ヶ月弱ほど、ホスピス(終末期患者のケア施設)に入っていたことがあるのですが、

父のいるホスピスへ見舞いに行く途中の車中で、母親と口喧嘩して、信号待ちの間に車を降り、一人でどっか行ってしまい、見舞いに行かないことがありました。

こんなこと、父親がもうすぐ亡くなると理解していたら、絶対にしない行動です。

今の自分がその場に居たら、当時の自分をぶん殴って、引きずってでもホスピスに連れて行ったと思います。

幼稚な私のことを父は相当案じていたかもしれません。

それでも自分なりに父と一緒に過ごす時間をもつようにしていました。

父が家に戻ってきた最後の1ヶ月、少し動けるときはソファで隣同士に座ってテレビを見たりしました。

私は「力比べしよう!」と何の気なしに手を握り、互いに力いっぱい手を握ると、

痩せ型の父ではありましたが、背丈は私より大きく、農家育ちだった杵柄なのか、私が必死に握ろうとも、力を入れているように見えない父の手は強く、まだ全然元気なんじゃないかなと思うくらいでした。

もちろん私の惨敗

それでも父は「強くなったな〜」と言ってくれました。

そして「あんまり握らせるな、死ぬだろ」と父が冗談交じりに、でもちょっと疲れた表情ではありました。

私も、そばで見ていた母も、ついつい笑ってしまいました。
もちろん手の力はすぐに抜きましたけど。

散っていく桜が記憶に残る

もう一つ鮮明に覚えているのが、少し遡った、桜の咲く時期のことです。

他所の大学に出ていた姉も一時的に帰省し、家族4人で近くの運動公園に桜を見に行きました。

満開の桜を車窓から眺めつつ、駐車場に到着

みんなで外に出ようとしたところ、

父が「少し疲れたけん、俺はよか(行かない)」の一言

本当に体調が優れなかったのか、
介抱する私達家族のことを気遣ったのか、
弱った姿で公園を回っているのを他人に見られたくなかったのか
真意はわかりません。

ただ、外に行かないと言った後部座席に座る父の横から、父と同じ目線で車窓から眺めた桜は、どこか寂しさを覚えたのを今でも忘れません。

その後も亡くなる数日前まで普通に会話をしていました。

亡くなる3日前くらいだったと思います、急に体調が悪化しました。

そこからはあっという間でした。

ほとんど記憶にも残っていないくらいに。

人は必ず死ぬ、だからこそ今を全力で生きる

そして、父は5月末、家族と親族に見守られながら家のベッドで息をひきとりました。

父が亡くなったのを実感したのは、数日後の父の葬儀の日、参列者の方を見送るために入口付近に母と姉と共に移動を始めた瞬間でした。

急に涙が滝のように流れ出し、本当に前が見えなくなるほど泣きました。

あれからもうすぐ20年が経ちます。
そして、あと20年後には父が亡くなった年齢になります。

時間って、あっという間です。

この経験があったからこそ、
私は今このときを自分の心の声に従って生きると決めています。

もちろん迷う瞬間や、躊躇する瞬間はあります。

でも、絶対に後悔する生き方だけはしません。

いつ最期を迎えるか分からない人生だからこそ、今を全力で生きる。

仕事も、家庭も、趣味も、全て。

私にできる、私にだからこそできる、私らしい人生を生きていきます。

あなたは、どんな人生を生きたいですか?

ここまでお読みいただきありがとうございました。

この記事を読む前よりも今、昨日よりも今日、
少しでもあなたの変化・成長のお役に立てていたら幸いです。

これを読んでくださったあなたが、
あなただけのゴールをデザインし、
笑顔で、自由な、自分らしい人生を実現できることを願っています。

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